不道徳教育講座
「あれをしてはいけない」とか「こうしなさい」という書物は沢山あるのだけれども、この本は言ってしまうと「悪いことをしなさい」というような形で書き進められている。
かと言って本当に悪いことしろということを言うているのではない。「大いに嘘をつけ」というタイトルでは以下のように締められている。
本当に嘘をつくにはお体裁をすて、体当たりで人生にぶつからねばならず、つまり一種のケタ外れの正直者でなければならないようです。
未だに自分ができていない事を指摘されてしまうので、どこか少しだけ気持ちが沈むものだとわたしは思う。できないから指摘を受けるのは当たり前なのだけれども、何よりもできないことが多すぎて劣等感を刺激されるから尚更。
読んでいて気持ちがいいのは多分、自分よりもしたがいるのだからまだ大丈夫なんだろうなあという気持ちになるからだと思う。正直その気持ちがいいことであるのか悪いことであるのかはわたしにはわからないけれど