姥捨て山

ふきだまりのまち

いどうになりました。

そういえば、前現場から退場しました。契約満了というか上位SIer撤退に伴い撤退です。しばらく通勤していた自宅から一時間の場所ともおさらばして、わりと家から近い場所に出勤しています。最強です。やろうと思えば昼休みに家で飯が食べれます。

 

日系企業だけど箱を開けたら外資系のような会社から退場し、今は普通の現場にいます。若干ケツに火が付きかけているところ以外は普通です。もう改修内容の設計製造試験する旨が既に計画表内に組み込まれていたのでとりあえず予定表見ながらどうしようかな~と言っている時間もそうそうないので、仕様と改修項目を確認する作業をひたすらにしています。改修内容見ながらあの辺触ったらできそうだなあとか、その実装作るならテスト項目はどれが必要そうかなあとか、少しずつものをまともに考えられるようになってきたなあと自覚できるようになったのは少し良かったかもなあと思います。

実はWindows10で開発するのが初めてで、初期設定に手間取って大暴れしそうになったりしましたが、他人のPCの上に乗っている鼻セレブを見て昔ティッシュの食べ比べをしたなあということを懐古し過ぎ去りし思い出に浸ることで精神を落ち着かせながら作業をしていました。すごくどうでもいいことですが、自社の社員がかなり多いので昼ご飯は大所帯で出かけています。それなりに仲が良いのとすごいオタクが多いなとオタクながら思いました。

前の現場と違って、昨日と今日でいきなり改修内容が変わることもないし、書面は日本語で書かれているからとりあえず理解に時間はそんなにかからないことにちょっと感動しました。たまにソースコード追いかけていると実装と設計書の内容に差異があって鼻水出そうになったりします。そんな日もあるけれどわたしは今日も元気です。欲を言えばもっと早く帰りたいです。家に帰ったら21時近い生活は残業代も出ないのであんまり残りたくないなあと思うのです。とりあえずなんか早く仕事終わる方法ないかなと思いながら作業しています。タスクの他にもマニュアルの改定内容のメモ書きの中身を忘れる前に早く書き足しがしたいです。わたしが初めて別のOSに環境構築をしたので新OS向けのマニュアルだって作りたいです。やりたいこともいっぱいありますがやらなければならないことがそれよりも多いので時間が取れていない実情と、作りたくてもofficeがインストールされていないのでソフトウェアが来るのを遠距離恋愛中の恋人が夜行バスにのって会いに来るのを今か今かと待ち続ける彼氏のような気持ちで待っています。鼻セレブは甘いです。

文章を書くのがしんどすぎる

誰かに見せようとするから肩肘張ってしまってかけてないだけなのはわかってるんだけどね。でも製本するとか考えたら張り切っちゃうでしょ。綺麗な文章で書きたいとかムツカシイ言葉を使ってみたいとか見栄張りたいでしょ。

だって表紙を人に頼んで作ってもらってるんだぞ そりゃ綺麗な本にしたいってワケ

近況

4月から新しい現場に写ってもう7月、早いなあ。3ヶ月かあ、という気持ち。

設計書なし、仕様書なし、存在するものはリリースされるWeb画面とリリース機能を1行書きされたシート。それを見ながらWebサイトの品質を保証する必要がある。

いざテストケースを作り終わったゾとご飯食べに行って1時間後に戻ってきたら知らない機能が実装されたり、変更が入ったりしている。そしてまたテストケースの書き直し。実際リリースされてテスト開始、実際やってみたら予定の45%程度しか製品が完成していなくて、機能が何もないやんけということも頻繁にある。辛い。お客さまレビューが終わったテストケース、もうこれ終われば今回は終わりだと思ってテスト完了後に機能一覧を一応確認したら知らない機能が実装されている。「これ、テストケース書いてないんですけど、実装されているならテスト対象ですよね?」とリーダーに問い合わせしてリーダーからもっと上の人に問い合わせてもらう。その間次回リリースのテストケースを書いたり確定している仕様を確認しながら待機。たまに別のチームのケツに火がついている案件のテスト依頼が来るからそれに参加したりする。でもわたしたちのテスト内容は減らないし締切も伸びない。辛い。人増やしてほしいと打診しているけどコストが足りないのでNGと言われてしまう。ぐぬぬとなるけれどもやらないといけない。なんか辛いというよりは普通に考えたらおかしいでしょってことが頻繁に起きすぎてなんでや!って毎日言ってる。楽しいけど勘弁してくれやと思うこともある。楽しいけどさ。

歪み

人とモノの考え方がずれていることが多々ある。日常会話では特に支障はないのだけど、これが仕事になるとまた違ってきて、その噛み合わない差異のせいで意思の疎通ができなかったりする。自分でずれてることを自覚していても、今ずれてるか/ずれていないかが分からないから、ああこういうことかと理解(つもりになっているだけ)しても、実際蓋を開けたら全然違っていることもある。二次創作で文章書いてて、感想を頂いた時に自分が意図して書いたものと違う受け取り方をされるのはよくある話なのだけど、本を読んでいた時に人の感想文を聞いたときに自分と受け取り方が全然違ってびっくりしたとか、逆にわたしの感想を述べた時に、その考えには行き着かないと言われたりもある。なんかどこか少しだけずれてて、話の大筋は合ってるんだけど話の結果が噛み合ってない感じ。何を言いたいかよくわからないけどその差異をどう潰していいかわからなくてすごく困ってるし、アバウトな話の振られ方をすると猛烈に腹が立ってしまう。本当に、「最近どうよ」ってなんについて聴いてるのかがさっぱりわからなくて答えようがないし、面談でよく聞かれる「得意なことはなんですか」って言われても、どの範囲の得意なことなのかさっぱりわからない。テストをするからテストの範囲のことを聞いているのか、それともIT全般に関することなのか、コードを書くからコードのことなのか、それとも全く違う話なのか。一括りにアバウトな質問を投げたところで何を聞かれているのかの疎通が必ずしも履かれているわけなどないし、相手はわたしに話が通じていると思ってそう降ったのかもしれないけど、わたしにはそれが全く理解できなかったから答えに詰まるし間をどう繋いでいいのかもわからない。なんて答えていいのかがわからないというか、相手が何を聞いているのかわからなくて答えようがないっていうのが正しいのかもしれない。かと言って、「得意なことは何ですかってなんについて聴いてるんですか?」って聞き返したところで、相手も何言ってんだこいつってなるだろうし、面談がお互いにとって不幸になるイベントにしか感じられなくて正直辛い

Marchen Station

 

World Of Maquillage

World Of Maquillage

 

 ジャパメタで一番好きなバンドのCDを購入しました!やった~

殺人鬼フジコの衝動

 

殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)

殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)

 

 

自分がああはなりたくないと言い続けていた母親の後ろを見事に追いかけた藤子は母親と同じことを繰り返してしまうし、藤子の娘も全く同じことを、というカルマの連鎖をするのかと思いきや、母親とは道を違えてカルマから解放されるハッピーエンドに見えなくもない話だった。

藤子ちゃんはね、あなたのお母さんとそっくりだから、お母さんみたいになっちゃだめなのよ、忘れなさいと叔母が言い続けるのが呪いにしか感じられない。
母親というものは子どもにとって世界のそれに等しいのだと思う。だから母親の言葉というものはどんなに年を取っても忘れられないのだという。

自分の幸せを守るために人を殺していく藤子の姿は、側から見ると狂気以外の何物でもない。過去の経験から一度握った幸せを失う恐怖と天秤にかけた時に殺してやる、殺してやると呪詛のように吐きながら人を殺す姿は殺人という罪を犯すのも仕方のないことなのかもしれないと思わせてくるのが恐ろしい。

ハッピーエンドに見えなくもないというのは、藤子の姿を描いた小説という体で書かれた物語だから、子どもがそのカルマから本当に解放されたかどうかがわからないから。もしかしたら解放されたいという願望があったからそういう結びにしたのか、それとも本当に解放されたのかがわからないのがすっきりしない、砂を飲み込んでる気持ち。結局それも解放されたかどうかを知っている人がお亡くなりになってしまっているから最後までわからない。

わたしが成人したあとの話なのだけれど、私の母親はよく自身の母親(つまりわたしの祖母)に、暴力を振るう夫と別れられないのはあなたがいるから、あなたの幸せを考えてのことだという話をされ続けていたという話をされていて、それは親が子どもにかける呪いだと言っていたことを思い出してしまった。そして、ばれなければどうということはないというのは遠藤周作の海と毒薬を思い出して二重に苦しくなる。

インタビュー・イン・セルを読んだらまた見方が変わると聞いたので次はそっちを見ている。

鍵のない夢を見る

 

鍵のない夢を見る (文春文庫)

鍵のない夢を見る (文春文庫)

 

 

合コンで会った冴えない男が、火災現場に調査に行く仕事をしているわたし(主人公の女)に会うために放火をしていると勝手に思い込んで「ぞっとした」とか、「気持ち悪い」と言いながら、放火犯が「放火したのは火を消してヒーローになりたかったから」と言った時、「わたしに会いたいから放火したんじゃねえのかよ!」って逆ギレしてるのを見て、勝手に思い込んでキモがっててそうじゃなかったらなんでキレるんだよ気持ちわるいなっていう感想しかなかった。これが女の感性で共感できるとかそう言うレビュー見たけど全く理解が出来なかった。

唯一理解できたのは失敗だったはずの合コンで、自分より若い後輩は遊びに出かけるような男と仲良くなってるのを知ったときの嫉妬とか、僻みの感情位。といっても無理に恋人作りたいとか思ったことがないからそれもなんとなくそう言う気持ちなんだろうなあ位の感想。

 

去年、「雨心中」という唯川恵の本を読んだんだけど、その時にもやたら優柔不断で男ひとりに振り回されまくって周りの人間を不幸にしていく女の気持ちがさっぱり理解できんと思ったし、シャクティかよ…って感想しかなかった。今回も似たような感想を持ったから、女の執念とか、そう言うよくわからない感情を描いた作品が合わないんだなあと確信した。

どこかしらわたしの感性に欠陥があるような気がしないでもない。
女の人の執念を描いた感じの本に「殺人鬼フジコの衝動」って真梨幸子の本があるんだけど、それをやたらプッシュされたけど気力がないときに見ると死ぬらしいから気力が湧いたら一回見てみようと思う。なんで合わないってわかってるものを読もうとするのかは全くわからんが、まずいとわかっていながら食べようとするのと一緒や